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トランプ vs バイデン 最後の討論会、SNSの評価は…?米大統領選 第2回テレビ討論会もソーシャルリスニングしてみました

2020.10.26

こんにちは、ソリッドインテリジェンスの土内です。

10月22日(日本時間23日)、テネシー州でアメリカ大統領選の最後のテレビ討論会が行われました(10月15日に第2回討論会が行われる予定でしたが中止となったため、今回の討論会が2回目にして選挙前最後の討論会となりました)。

そこで前回のブログに引き続き、今回のテレビ討論会についてもソーシャルリスニングをしてみました。

今回の討論会では、トランプ氏がバイデン氏の発言を遮ることが問題となった前回の討論会からルールが変更され、話している際に相手側のマイクが消音される仕組みとなりました。

調査対象としたデータは以下の通りです(前回と同じ条件でデータを取得しています)。
・メディア:Twitter
・地域:アメリカ
・言語:英語
・取得データ
   ①「討論会」「バイデン」の両方を含む投稿
   ②「討論会」「トランプ」の両方を含む投稿
・データ取得期間:2020年10月23日(日本時間)

Twitterの投稿数を比較

今回も、まずは両者の投稿数を見てみましょう。

10月23日のTwitter投稿数

前回は、「討論会×バイデン」を含む投稿は165万以上、「討論会×トランプ」は232万以上に上りましたが、今回はいずれもその半数以下にとどまりました。前回の討論会の方が荒れていたため、話題になりやすかったと思われます。

投稿のセンチメントの割合

続いて、それぞれの候補者に関する投稿について、センチメント(ポジティブ/ネガティブ/ニュートラル)の割合を確認しました。

※各投稿のセンチメントはソーシャルリスニングツールを使って機械判定しています。

センチメントの割合

前回同様、両者ともにポジティブな投稿の割合よりネガティブな投稿の割合の方が多いですが、ポジティブな投稿の割合は前回より増え、ネガティブの割合は減っています。バイデン氏はニュートラルの割合がトランプ氏より5%高く、良くも悪くも思わなかった人が一定数いたことがわかります。

参考:前回(第1回討論会)の結果

センチメントをスコア化してみる

前回同様、ポジティブな投稿とネガティブな投稿の割合を元に、センチメントをスコア化して比較してみました。

※スコアの算出方法:Net Sentiment=ポジティブな投稿の割合−ネガティブな投稿の割合

センチメントのスコア

今回もどちらもマイナスではありますが、前回と異なり、バイデン氏の方がマイナスの値が大きくなっています。

参考:前回(第1回討論会)の結果

よく出てくるキーワードを見てみよう

最後に、投稿に多く含まれている単語を示すワードクラウドを見てみましょう。

前回同様、バイデン 氏、トランプ 氏の名前や、討論会を表す debate が目立ちます。また、バイデン氏は息子のハンター氏のスキャンダルを指摘されたため、hunter という単語が確認できます。 また、won(勝った)はトランプ氏の方で大きく、バイデン氏の方では少し小さくなっており、「トランプが勝った!」といった投稿でより多く使われたことがわかります(ちなみに前回の討論会では、バイデン氏のワードクラウドにあるwonの方が大きく表示されていました)。

おわりに

今回の討論会は前回と比較して激しいやり取りにはならなかったため、投稿数も少なく、センチメントも前回ほどネガティブではなかったと言えます。トランプ氏は前回よりルールを守って話していたことに加え、バイデン氏より話し方などの印象が強いために、ソーシャルメディア上のセンチメントではバイデン氏に勝った可能性があります。

いよいよ選挙が来週に迫ってきました。世論調査では依然としてバイデン氏がリードしていますが(10月26日時点)、今回のソーシャルリスニングの結果ではトランプ氏に軍配が上がった通り、どちらが勝ってもおかしくない状況と言えそうです。

今回の記事では、米大統領選のテレビ討論会について、ソーシャルリスニングによる以下の分析をご紹介しました。

  • Twitterの投稿数を比較する
  • 投稿のセンチメントの割合を見る
  • センチメントをスコア化して比較する
  • よく出てくるキーワードを確認する
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