プレスリリース
2021年3月25日
ソリッドインテリジェンス株式会社
ソリッドインテリジェンスが「日本旅行」に関する海外SNSデータを収集
〜海外16市場の話題を都道府県別に調査した分析レポートの最新版を公開〜
ソリッドインテリジェンス株式会社は、海外主要国における日本旅行に関する話題について、16市場(国・地域)、8言語で1,000万件以上の投稿データを収集し、都道府県別・市場別に集計・分析したサンプルレポート「全国版」と「市場別編」を公開しています。そのサンプルレポートを2020年12月末までの最新データに更新した最新版を公開します。
サンプルレポート「全国版」では、各都道府県においてどの国や地域からの話題量が多いかがわかり、海外市場における認知度を把握することができます。ランキング順位の推移から、時期による話題量の変化を確認したり、他の都道府県のデータと比較することで海外市場における認知度の違いを把握したりすることができます。
また「市場別編」では、各市場(国や地域)においてどの都道府県の話題が多く投稿されているのかがわかり、ターゲットとしている地域における立ち位置を測ることができます。
「全国版」「市場別編」ともに、ソーシャルメディアの話題量から知名度や認知度を測る指標の1つとしてご活用いただけます。
サンプルレポートのダウンロードをご希望の方はこちらからご利用ください。
無料サンプルレポートのダウンロード
<全国版>
市場別話題量ランキング
山形県の話題量ランキングを見ると、3か年の16市場の平均順位は25位ですが、たびたびランキング順位が向上している月が見られます。このほとんどが、雪景色の銀山温泉の写真がSNS上で拡散され、話題量が増加しました。スペインの1月(5位)、ロシアの10月(5位)、中国の1月(11位)など、市場や時期を問わず何度も銀山温泉の写真が拡散されており、一定の知名度を獲得していることがうかがえます。
このようにSNS受けしやすいコンテンツ(観光地やイベント、特産品など)を保持している地域は、投稿が一定の割合で拡散し、SNSを通じて地域の認知拡大につながっていることがわかります。
2020年の市場別話題量順位(山形県)
市場別話題量比較
2020年の山形県の話題量を見てみると、6割以上が中国からの投稿で、中国で多くの話題を獲得していることがわかります。次いでアメリカ、台湾で話題量が多いことが確認できます。
2020年の16市場別話題量比(山形県)
<市場別編>
都道府県別年間話題量ランキング
2020年の都道府県別話題量ランキングを見ると、16市場合算のランキングで山梨県は19位ですが、タイにおいては8位となっており、タイでは山梨県の話題量が多いことがわかります。JNTOの観光統計データでも「2019年都道府県別訪問率ランキング」ではタイで山梨県が6位となっています。山梨県はタイ人の人気旅行先であることから、外国人観光客の人気訪問先とSNSの話題量の間に、ある程度類似した傾向を観察できます。
2020年の都道府県別年間話題量ランキング
都道府県別話題量の推移
都道府県別の話題量の推移を月ごとに見ると、東京や大阪、京都などの認知度の高い地域は一貫して話題量が多いことが確認できます。
また、上記で取り上げたタイにおける山梨県の話題量の推移を見ると、2020年3月は3位で、ローソンの駐車場から撮影した富士山の投稿が拡散したことにより話題量が増加していました。他の月においても年間を通してある程度の話題量があることが確認でき、2020年6月には黒坂オートキャンプ場でキャンプをするYouTube動画に多数のコメントが投稿され、8月にはブドウ狩りで採ったブドウを紹介するYouTube動画にコメントが投稿されていました。
コロナ禍の2020年は自由に旅行ができず、都道府県や市場を問わず全体的に話題量が減少しました。しかし、そのような状況の中でもタイの山梨県のように継続して話題が投稿されるケースもあり、アフターコロナの誘客に寄与する可能性があります。
2020年の都道府県別の話題量順位の推移(タイ)
まとめ
このようにソーシャルメディアやSNSの話題を分析することで、話題となっている時期や市場、内容などを把握することができます。すでに一定の知名度がある場合は、話題量の増減をプロモーション効果の指標とすることができます。また認知度が低い場合は、まずは話題となることを発信し、その後話題量の増加量によって認知度が向上してきているかを測る指標として確認することもできます。SNS分析を、誘客の施策としてご活用いただくことが可能です。
※キーワードの拡充や調整を図っているため、ランキング順位や話題量比率など今回公開しているデータは、前回公開したデータと相違している個所がございます。「全国版」「市場別編」ともにデータを更新しておりますのでご注意ください。
【取得データの概要】
■データ取得期間
・2018年1月1日~2020年12月31日
■対象言語・対象市場
・対象言語:英語、中国語簡体字、中国語繁体字、韓国語、タイ語、フランス語、スペイン語、ロシア語(8言語)
・対象市場(国・地域):アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、シンガポール、フィリピン、マレーシア、インド、中国、台湾、香港、韓国、タイ、フランス、スペイン、ロシア(16市場)
■取得データ概説
- 各都道府県の話題量は、都道府県名・県庁所在地・代表的な観光地名など複数の地名に関する投稿データの件数を合算しています。(例:京都府 ⇒ 京都、嵐山、宇治、天橋立などの投稿データを合算)
- 投稿データの市場は、使用言語、SNSの登録情報、メディアのドメイン、サーバー情報などから推定しています。
- 取得メディアは、Twitter、YouTube、ブログ、掲示板、ニュースメディアなど、全世界数億のソーシャルメディアから調査対象市場で利用されているサイトを対象としています。
【無料サンプルレポートのダウンロード】
<全国版>
海外17市場の日本旅行に関する話題について、2019年〜2020年の投稿データを47都道府県の別に比較分析したレポートです。
都道府県サンプルレポート「全国版」
110ページ/PDF 18.3MB
ダウンロード
<市場別編>
海外17市場の日本旅行に関する都道府県別の話題について、2019年〜2020年の投稿データを市場別に比較分析したレポートです。
都道府県サンプルレポート「市場別編」
45ページ/PDF 1.8MB
ダウンロード
今後の展開について
ソリッドインテリジェンスは、多言語ソーシャルメディア・SNS分析を主要業務とし、省庁や自治体向けのインバウンドレポート・コンサルティング、ナショナルクライアント向けの越境ECにおけるレビュー分析や進出フィージビリティスタディ、グローバルにおけるコーポレートリスク情報に関する調査・分析事業を提供させていただいております。
今後も継続して各国における「日本旅行」に関するSNSデータを取得し、データを定期的に更新していきます。
本リリースに関するお問い合わせ先
ソリッドインテリジェンス株式会社 広報担当
・TEL:03-5725-1105(代表)
・メール:info@solid-i.co.jp