データだけでは、見えないところにリーチする
最近よく、「海外のソーシャルメディアや、訪日外国人観光客の口コミ情報を定期的にモニターしたい」というお話をいただきます。膨大なデータを収集することで初めて見えてくることがたくさんあり、日々更新されるデータをウォッチすることは極めて重要です。しかし私たちは、データを見るだけでは、ビジネスを成功に導くには十分でないと考えています。なぜなら、データから見えてくることはあくまで「ファクト(事実)」であり、そこから何を発見できるか(インサイト)は、そのデータを見る人の経験によるところが大きいからです。
発見こそが、ビジネスを加速させる強力なツールになり得ると考えています。膨大なデータから見えてきたファクトの中に、真に必要とされている一筋の光を見出すことが、わたしたちのミッションです。
実際に使われているソーシャルメディアは、国によって異なる
おそらく多くの人が、TwitterやFacebook、Instagramの名前を知っているでしょう。中国版Twitterと呼ばれているweiboの名前を聞いたことがある人も多いかもしれません。では、タイでTwitterの次に書き込みの多いソーシャルメディアをあなたは知っているでしょうか?韓国で最も日本旅行の話題が盛り上がっているフォーラムは?中国版Instagramはどうでしょう。
TwitterやFacebook、Instagramなどは、グローバルで最も使われているソーシャルメディアですが、すべての国でこれらのサービスが利用されているわけではありません。また、使われていたとしても、たくさんの人に使われているとは限らないのです。日本にmixiや2ちゃんねる、Naverがあるように、海外にも、それぞれの国で流行っているローカルなソーシャルメディアがあります。それぞれの国の生の声を収集するためには、各国のローカルなソーシャルメディアにも対応することがとても重要です。
私たちは、グローバルに利用されているソーシャルメディアだけでなく、そうした各国のローカルなソーシャルメディアのデータも分析の対象としています。場合により、それぞれの国で100ほどのソーシャルメディアをリストアップし、その中から目的に合致するソーシャルメディアを選定してデータ収集を行います。
現地のアナリストでなければ、わからないこと
実際に収集したソーシャルメディアのデータは、各国に配置されている現地のアナリストが分析を行います。その国に在住しているかまたは在住経験があり、その国の文化や慣習を理解している者がアナリストを務めます。
たとえば、あなたが日本人のアナリストであったとして、在住経験のないアメリカの分析を任されることを想像してみてください。あなたは英語の読み書きは問題なく、アメリカに行ったことも何度かありますが、ソーシャルメディアのデータからキリスト教とイスラム教に関する意見を州ごとに集約してレポートすることは可能でしょうか?不可能ではないかもしれませんが、的確なレポートを書くのは難しいかもしれません。
逆に、アメリカに住んでいるアナリストが、日本のポップカルチャーの動向を知るために、ソーシャルメディア上の秋葉原と原宿に関する発言を集約して、2つの土地の傾向の違いを分析することを想像してみてください。我々日本人が見てもなるほどと思えるレポートを書くことは、かなり難しいように思います。
ソーシャルメディア上にはたくさんの情報が溢れていますが、それらの情報を定量的に集約するには、その言葉がつぶやかれる文化的な背景や時事と連動した意味をある程度知っている必要があります。また、ソーシャルメディア上には有用な情報以上に無用な情報が溢れており、「何が無用か」を判断する能力も極めて重要です。こうした事情から、私たちは現地のアナリストが分析する体制をとっています。彼らは母国語の他に英語が堪能であり、英語を公用語として各国の分析データを集約しています。
多言語に対応、あらゆる国の調査・分析が可能
ソリッドインテリジェンスの海外ソーシャルリスニングは、英語(US・UK)、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語の他、タイ語、ベトナム語、マレー語(マレーシア)、タガログ語(フィリピン)、インドネシア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語などに対応しています。言語によって対応範囲が異なりますので、詳細についてはお問い合わせください。また、調査の目的によっては上記以外の言語でも対応できる場合がありますので、確認を希望される場合はお問い合わせください。
さまざまな国や言語による調査実績、たくさん見てきたから発見できる
ソーシャルメディアのデータは、一部のものを除いて基本的には誰もが見ることができます。一見単純なように見えるデータも、膨大な量のデータを集約するには独自のノウハウが必要となってきます。
ソリッドインテリジェンスは、これまで数多くの案件を通して、たくさんのソーシャルメディアデータを見てきました。どの国にどんな傾向があるのか、どの季節にどんな傾向があるのか、どの地域にどんな傾向があるのか、訪日外国人は何に感動し、何に不満を感じているのか、人気の場所はどこなのか、人気の食べ物は何なのか。経験から得られた、たくさんのノウハウが蓄積されています。
こうして得られたナレッジがあるからこそ、ソーシャルメディアのビッグデータを、ただのデータから、お客様のビジネスにとって価値ある情報に変えることができると考えています。
ソーシャルメディアのデータは、使い方次第でさまざまな問題にアプローチできる可能性を秘めています。私たちが、お客様の抱えている課題を解決するお手伝いをさせていただきます。まずはお気軽にご相談ください。
EBPMを実現する調査・データ分析、戦略策定からマーケティングの実践
EBPM(エビデンスに基づく政策立案)がソリッドインテリジェンスのインバウンドコンサルティングの基本姿勢です。ソーシャルリスニング調査や動態調査の結果をデータ分析を行い、ファクトフルネスの観点から戦略立案の支援を行い、戦略策定後のアクションもサポートできることが強みです。
ターゲット市場に適した最適なプロモーションを実施するために各市場のスペシャリストとのネットワークを構築しています。情報発信をする際にはソーシャルリスニングやビッグデータの調査結果から分析して最適なコンテンツを提案します。
旅行プロダクトの開発や地域ブランディングから取り組む際も、観光庁の広域周遊専門家クラスの人材とチームを組んで地域の魅力の発掘を行います。旅行者がその魅力体験できる状態までデザインして、形作るお手伝いをすることができます。
プロジェクトの効果を最大化するためにはインバウンドに取り組む観光人材の育成も大切になってきます。地域の課題に合わせた研修プログラムの開発と実行をすることで、自立自走を促します。
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