プレスリリース
2020年12月25日
ソリッドインテリジェンス株式会社
ソリッドインテリジェンスが「日本旅行」に関する海外SNSデータを収集
〜海外16市場の話題を都道府県別に調査した分析レポート「全国版」を公開〜
ソリッドインテリジェンス株式会社は、海外主要国における日本旅行に関する話題について、16市場(国・地域)、8言語で900万件以上の投稿データを収集し、都道府県別・市場別に集計・分析しました。前回公開したサンプルレポート「九州・沖縄編」「市場別編」に続き、「全国版」を公開いたします。
今回公開する「全国版」では、各都道府県においてどの国や地域からの話題量が多いかがわかり、海外市場における認知度を把握することができます。ランキング順位の推移から、時期による話題量の変化が確認できたり、他の都道府県のデータと比較することで海外市場における認知度の違いを把握することができます。
また、「市場別編」では各市場(国や地域)において、どの都道府県の話題が多く投稿されているのかがわかり、ターゲットとしている地域における立ち位置を測ることができます。
「全国版」「市場別編」ともに、ソーシャルメディアの話題量から知名度や認知度を測る指標の1つとしてご活用いただけます。
サンプルレポートのダウンロードをご希望の方はこちらからご利用ください。
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<全国版>
市場別話題量ランキング
2019年の福岡県の話題量は、国や地域を問わず全体的に話題量が多く、特に東アジアや東南アジアで話題量が多いことが確認できます。一方、他の市場と比較するとスペインやロシアでの話題量が比較的少なく、認知度拡大と誘客の課題があることがうかがえます。
2019年の各市場における福岡県の話題量順位
市場別話題量比較
2019年の福岡県に関する投稿を市場別に比較すると、韓国、中国、台湾の順に話題量が多く、東アジア以外の地域ではアメリカ、タイで多くの話題を獲得しています。
福岡県の16市場別話題量比
ここで福岡県と2019年の話題量ランキングの順位が近い神奈川県のデータを比較してみましょう。2019年の「話題量ランキング(16市場合計)」(「市場別編」P3参照)で、福岡県が6位、神奈川県が5位です。
話題量の推移は、福岡県では韓国・台湾・香港・フィリピンなどの東アジアや東南アジアで話題量が多い一方、神奈川県では中国のほか、イギリス・カナダ・フランスなどの欧米で話題量が多いことが確認できます。話題量比率においても、福岡県では韓国の比率が高い一方、神奈川では半数以上を中国が占めており、都道府県により認知度の高い市場は異なることが確認できます。
2019年の各市場における神奈川県の話題量順位
神奈川県の16市場別話題量比
コロナ前後の話題量比較
2019年1〜6月と2020年1〜6月の話題量を比較すると、旅行者の減少(消滅)に伴い多くの自治体で話題量が減少しています。
一方で、話題量の上昇が観察される地域もあります。北海道(タイ)、山梨県(韓国)などでは、過去の旅行記に「日本が恋しい」と投稿した内容が共感を呼び、「来年必ず行きたい」「コロナが終わったら直接この目で見てみたい」など、好意的に拡散している投稿もあり、アフターコロナに向けたデジタル施策の参考になる事例も散見されます。
2019年→2020年の話題量増加率(16市場合算)
<市場別編>
都道府県別年間話題量ランキング
都道府県別の話題量を見ると、年間を通じて、外国人観光客の人気訪問先とSNSの話題量はある程度の類似の傾向が観察されます。SNS受けしやすいコンテンツ(観光地やイベント、特産品など)を保持している地域は、投稿が一定の割合で拡散し、SNSを通じて地域の認知拡大につながっていることがわかります。
都道府県別の年間話題量ランキング(アメリカ)
都道府県別話題量の推移
都道府県別の話題量の推移を月ごとに見ると、東京や大阪、京都などの認知度の高い地域は一貫して話題量が多いことが確認できます。また、長崎県のように長崎ランタンフェスティバルの投稿が何度も拡散したことにより投稿量が大幅に増加し、地域の認知拡大に貢献している投稿も見られます。
都道府県別の年間話題量の推移(アメリカ)
※キーワードの拡充や調整を図っているため、ランキング順位や話題量比率など今回公開しているデータは、前回公開したデータと相違している個所がございます。「全国版」「市場別編」ともにデータを更新しておりますのでご注意ください。
【取得データの概要】
■データ取得期間
・2018年1月1日~2020年6月30日
■対象言語・対象市場
・対象言語:英語、中国語簡体字、中国語繁体字、韓国語、タイ語、フランス語、スペイン語、ロシア語(8言語)
・対象市場(国・地域):アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、シンガポール、フィリピン、マレーシア、インド、中国、台湾、香港、韓国、タイ、フランス、スペイン、ロシア(16市場)
■取得データ概説
- 各都道府県の話題量は、都道府県名・県庁所在地・代表的な観光地名など複数の地名に関する投稿データの件数を合算しています。(例:京都府 ⇒ 京都、嵐山、宇治、天橋立などの投稿データを合算)
- 投稿データの市場は、使用言語、SNSの登録情報、メディアのドメイン、サーバー情報などから推定しています。
- 取得メディアは、Twitter、YouTube、ブログ、掲示板、ニュースメディアなど、全世界数億のソーシャルメディアから調査対象市場で利用されているサイトを対象としています。
【無料サンプルレポートのダウンロード】
<全国版>
海外17市場の日本旅行に関する話題について、2019年〜2020年の投稿データを47都道府県の別に比較分析したレポートです。
都道府県サンプルレポート「全国版」
110ページ/PDF 18.3MB
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<市場別編>
海外17市場の日本旅行に関する都道府県別の話題について、2019年〜2020年の投稿データを市場別に比較分析したレポートです。
都道府県サンプルレポート「市場別編」
45ページ/PDF 1.8MB
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今後の展開について
ソリッドインテリジェンスは、多言語ソーシャルメディア・SNS分析を主要業務とし、省庁や自治体向けのインバウンドレポート・コンサルティング、ナショナルクライアント向けの越境ECにおけるレビュー分析や進出フィージビリティスタディ、グローバルにおけるコーポレートリスク情報に関する調査・分析事業を提供させていただいております。
ソリッドインテリジェンスでは、今後も継続して各国における「日本旅行」に関するSNSデータを取得してまいります。今後は「全国版」「市場別編」に2020年12月までのデータを掲載し、リニューアルしていく予定です。
本リリースに関するお問い合わせ先
ソリッドインテリジェンス株式会社 広報担当
・TEL:03-5725-1105(代表)
・メール:info@solid-i.co.jp